ミラン 3−2 インテル

凄い試合だった。ダービーとは格あるべきという試合。ただ悲しいかなインテル
最後まで2トップ頼みの攻撃に終始し、生まれた2ゴールも必然性に欠いたもので、
決めるべき時に決め切れず、それが最終的に敗戦に繋がった。


逆にミランは前半はトルドのファインセーブと高い集中力の守備の前に沈黙していたが、
ミラン先制点と同時にインテル集中力と自信が崩壊していくところ逃さず、
きっちりとした攻めから同点に持ち込むなど流石という感じ。


インテルにしたら悔しいだろうが、ラッキーで2点取っても、その前後のチャンスを
ことごとく自ら台無しにしては、この結果も当然。サッカーとはそこまで甘くは無い。


逆にミランは最後まで粘り強く自分達のスタイルを崩さず、まさに"もぎ取った”という感じの勝利。
セードルフの決勝点もインテル守備陣の集中力の欠如を付いたゴラッソなものだった。

結果、最後まで“偶然性”に頼った攻撃に終始したインテルピルロとカカーを中心に
巧みなビルドアップからゴールを狙っていたミランの“必然性”の差が出た試合だと思う。


後は、カカーの存在、これも大きい。チームにリズムを与える選手が今のインテルにはいない。
大砲も切り札も汗かき役も守護神もいるのに、中々勝てない理由はここにあるのだと思う。
残念ながらスタンコビッチにはその役は重そうだ。ここをどーにかしないとインテルは何時までも終わってるままだろう。