イングランド初戦雑感
上にも書いたけど、ジェラードは左。結局ジェラードの空回りが目立ち
スコールズが下がり目でゲームメイクしようと奮闘していた。
後はベッカム、予想以上に右に張るプレーが多かった、レアルでセンターでプレーした反動?
この配置でいくなら、個人的にはもっとジェラードとポジションチェンジして
ジェラードの突破力を活かして欲しかった。貴重な中盤のアクセントになるはず。
個人的にはボールに絡む場面も少なく、不満が残った。
ランパードも前目でプレーしながらシュート0(ある意味しかたないが)、
今日の試合、目立ったのが一番期待されなかったスコールズであったのは印象的だった。
FWはオーウェンはいい所なし、今更ながらスミス、ビーティー、フィリプス
(シアラーというのは置いといて、笑)という名前がベンチに無いのは痛い。
ルーニーは片鱗を見せた、PKの場面はパスだせという声はあるかもしれないが、
あれで良し、まだ若いんだし、あの時間帯では怖さを見せることが重要。
結果的にPKにつながった訳だし、これからの試合でも楽しみだ。
Group B フランス 2−1 イングランド
99%ゲームプラン通り進めていたのはイングランドだった。
が、昨日のポルトガル然りミスをした方が負けるのは必然、そんな試合。
両チームとも2002W杯とEURO2000での忘れ物を取り戻す為、慎重な立ち上がり、
ややポゼッションで上回るフランス、しかし、ピレスはアシュリー・コールの前に
沈黙しチャンスを作れず、PA内の制空権は予想通りイングランドが握る。
主審のメルクさんがある意味寛容(笑)でカードを出さない人だったのもポイントだった。
イングランド先制後も基本的は同じ。PA内のスペースを徹底的に潰すという、
2002W杯を踏襲した守備でフランスの攻撃を跳ね返しカウンター狙い。
ルーニーが充分アクセントとなっていた。それだけにベッカムのPKミスは痛恨だった。
が、試合の流れにはさほど影響は無かったように思えた。
個人的には、この負けは込みだったのでショックはない(苦笑)
逆にイングランドはこの後、いかにプレッシャーと戦っていくか・・
若いチームなだけに少し心配。ただマイナス面だけではなく、これだけ
上手く守れたのは大きい。ただし中盤の構成は一考の余地はある。
ジェラードは最後のプレーに象徴されるように中途半端なプレーが目立った。
左に固定し何も考えず突破力を活かしたプレーを活かした方がいいだろう。
逆にフランスはもっとシンプルにアンリを使うべき、無鉄砲にクロスを入れては
跳ね返されるというパターンは学習すべき。アンリが持てばラインは下がる、
そうすればジダンもピレスも活きてくる。
それとは別に、バルテズがUFFA杯ファイナルのミスから立ち直ったのは大きい。
結果的に勝敗はついたけど、両チームとも今後の課題が改めて明確になった試合だった。
イングランドは思ったより悪くなく、フランスは思ったより良くない。
どう修正してくるか、逆にこれからが楽しみになった初戦だった。
◆BBC採点
France:4-4-2
Barthez:8, Gallas:7, Thuram:6, Silvestre:6 (Sagnol 79), Lizarazu:7,
Pires:7 (Wiltord 76), Vieira:7, Makelele:6, Zidane;9,Trezeguet:6, Henry:6
England:4-4-2
James:6, Gary Neville:7, King:8, Campbell:8, Cole:7,Beckham:6, Lampard:7,
Gerrard:5, Scholes:7(Hargreaves 76), Rooney:8 (Heskey 76), Owen:5 (Vassell 69)
山本監督OAに高原、小野、曽ケ端を指名
id:souno418さんを始め色んな方が書かれてますが、自分も一言(笑)
小野・高原は意外というか当たり前というか。
まず山本監督が海外組の経験を導入したいというのはあったと思う。
そこで海外組を考えた場合、この二人以外、来シーズンの所属先が
まだ決まっていない。そうなると新しいクラブでクラブの始動時期と
重なる五輪にはこの二人以外呼びにくかったのではないかと思う。
(アジア杯は若干早く終了するのでOKという感じ?)
次に小野について考えると、何処で使うかは確かに疑問が残るし、
決して怪我に強くない小野の体質を考えても、五輪後のシーズンに
かなり不安はある。特に来シーズンはこのままいけば、ステップアップの
年になる(個人的には今年はないかな)と思ってるので心配。
ただ五輪代表的には阿部を3バックのフォアリベロで固定し、
その前で小野と今野のコンビが1トップ2シャドーをフォローする形は
面白いと思う(鈴木には気の毒ですが)。
大疑問なのは高原、病み上がりなのは勿論、1トップを張るタイプではない、
何処でどうつもりなのか・・・・普通に西澤で良かったんじゃ?と心底思う。
ただ、今シーズン瀬戸際の高原にとって、五輪に出ることによって
他のチームメイトより、早く仕上がった状態でチームに合流出来るのは
案外大きいかもしれないが、起用方が分からないのでは?が付く。
何にせよ、正式発表を待つという感じだが、DFは阿部、那須、トゥーリオ。
この3人は欠かせないだけに、ここに一枚使うのは難しかったか?、
サイドは駒野復活でOKということ?五輪が若干心配になってきました。
それにしても小野が五輪ということはジーコ解任の複線なのか・・・
※高原の五輪出場は無理、協会が見解だそうで、西澤〜
EURO U-21 スウェーデン 1-1(PK:5-6) セルビア・モンテネグロ
遂にやってくれたプラーヴィ。
攻撃のキープレイヤーであるラゾヴィッチをサスで欠いたものの、
スウェーデンの攻撃を粘り強く防ぎ、終了間際の90分に同点。
延長も凌ぎきり、PKへ。いやもう試合内容より、この結果が全て。
おめでとうPixy!!
クロアチアやベラルーシの様に中盤に傑出した才能はいない、
イタリアの様に破壊力のあるFWはいない。
それでも欧州での経験を持つデリバシッチ、ラゾビッチを軸に、
無名だが献身的で才能の片鱗を見せる中盤、そして守備陣が、
ほんとにチーム一体となって決めた決勝進出。
是非ともイタリアに雪辱して欧州若者覇王になって欲しい。
後は、このチームの奥が深いというか不思議なのは、
個人的にはイタリア戦の3−5−2の組織だった中盤の展開、
パスワークが印象的だった。ただ驚きはこの3−5−2はイエローを
貰った選手を温存して望んだ為のサブシステムだったこと。
とてもそうは思えない出来でした、不慣れなせいか守備陣のミスから
2失点して負けはしたものの試合内容はプラーヴィのものだった。
逆に4−4−2は2トップが最初サイドで基点となるキープし、そこからの
押上げから、サイド攻撃でゴールを狙っていく、対照的な攻めを見せる。
個人的には4−4−2だと攻撃のバリエーションが少なく感じたのが、
気になるところだが、それでもマリ戦の日本五輪代表とは比べ物にならない程、
両方で高度なパフォーマンスを見せるプラーヴィ、ホントに楽しみだ。
最後に、日本はPixyへの恩返しとして(ほんとにそうだと思う)キリンカップ等、
セルビア&モンテネグロ代表を影ながらバックアップしてきたと思う。
そういう意味でも感慨深いというか他人事とは思えない嬉しさで一杯です。
このうち何人と7月のキリンカップで出会えるかほんとに楽しみだ。