効果的な海外移籍ルート(続き)
まず、自分としてはおりた(id:toronei)さん、おおやしさんが言われていることとほぼ同意見。
後は一部違うところもあるとこや、追加したいことを書いていきますので、
お二方の意見を引用させて貰いながら書かせて頂きます。
この様な区分けは好きではありませんが、話していく前提として選手の戦力(重要)度は
必要不可欠(only one)>必要(necessary)>居れば便利(usefull)*1>一般的(general)こんな感じかと思います。今の移籍組を見てみると『必要不可欠』な存在として
チームにいるのは小野と中田ぐらい、この二人にしても“絶対”ではなく、
後の欧州組の選手は『居れば便利』で、唯一、鈴木が『必要』になりかけているというのが、
自分の認識です。更にいえば、Jから移籍する時の扱いは、まず『居れば便利』であって、
それ以上の扱いをいきなり受けることは難しいということを認識する必要があると思います。
ここにおりたさんも言われている選手側の『留学の延長線上』みたいな甘い意識や
逆に特別な選手だと勘違いしている選手がいて、代わりはいくらでもいる立場から、
生き残ろうとすれば、結果を残していかなければならないのは当然なのに、そこを怠っている
為に、海外移籍の失敗が起こっているという点には全くの同意見です。
そしてやはり日本人選手は自己主張が少ないのではないかと、これがある選手では
『やる気がない』と言われ、また『文句も言わない』いい選手と言われる由縁であり、
主張がない為、理解しているかどうか不透明=『戦術理解が足りない』と言われる
ところではないかと思う。比較的発言すると思われる選手(藤田・戸田)でさえ、
言われているのだから、日本人選手は自己主張してもっと相互理解を深めるべきでしょう。
その点鈴木や戸田、稲本のような自分の立場を認識して、頑張っている選手には
是非ステップアップして欲しいと思います。
後、日本人選手の持っている重要な付加価値(武器)は現時点ではジャパンマネーであり、
アジア(日本)市場で、これは決してマイナスではなく、プラスであり、
むしろこれがないと移籍に関するキャッシュフローが成り立たないのでは?と思ってます。
俊輔に関してもこれはこれで悪いことではないと思います。
となにやら前振りが長くなってしまいましたが、ここから効果的な移籍を考えていきたい。
まずは移籍する時期・年齢は若ければ若いほどいいというのは同意です。
ただ、菊池か成岡にあったように、17・18才という若い選手をユースに入れて様子見てから
という様な移籍は、戦術理解のハンデが大きいので、ユースに入るなら15・16才ぐらいで、
それ以降にユースに入るなら、リーベルの池元の様に南米にいった方が良いと考えてます。
海外特に欧州ではゴールデンエイジ(9〜12才)、ポストゴールデンエイジ(12〜15才)で
基礎を叩き込まれ、15才以降で戦術面や個々の個性を活かした練習に入っていくことからも
ユース(下部組織)に入るのなら15・16才が限界だと思う。
18才〜21・22才ぐらいのトップチーム契約での移籍は2つ方向性
・4大リーグの上位クラブ
・オランダ、ポルトガル、フランス、(ベルギー)の上位〜中位のクラブ
があると思っていて、前者は高いレベルでサッカーを吸収出来る、
優先順位が低いカップ戦なので出番が見込め、おりたさんが言われている様に
美味くいけばレンタルで経験を積める可能性もあるし、稲本のように
後々の移籍に繋がるケースも期待出来る。また後者はクラブの位置づけからキープレイヤーの移籍により出場の機会が
見込めるのでは?という考えと、降格のプレッシャーがなく、チームとして
チャレンジ出来る余地があるというのも大きいかなと。
下位のチームは、イングランドはともかく、オランダ・スペインでも
中盤をすっとばす傾向にあったりと戦術上からも避けるべきだと思います。
これぐらいまで年齢の選手は将来性を見込まれて移籍して行くケースが多い訳ですが、
個人的には、おりたさんの言われている海外移籍の意義外国で生活をすることによる人間的な成長という要素、そして違う価値観を持って同じ競技が 行われていることを知ること、日本とは違うサッカー観があることに触れることをメインとしてどんどんチャレンジして欲しい。やり直しの効く年齢だし、
今の日本のサッカーはリーベルの池元の例をとっても分かるけど、
しっかり状況をフォローしていて、最悪、逆にJへ逆上陸という可能性も十分にあると思う。
そして、一番現実的な移籍のケースである、Jでしっかりとした実績を持った選手の移籍、
家族が居て生活面での不安等あると思います。それでも、どんどんチャレンジして欲しい。
個人的には(おりたさんが言われているのもこの辺だと思いますが)、彼らのレベルの
(ある程度実績も有り、完成された)選手が移籍することで、彼らが将来指導者や
クラブのフロント、協会等に入ったとき、海外での経験が活かされ、その時代になって初めて、
日本のサッカーが次のステップに行けれるのでは?と自分が考えているからです。移籍先にしても、ある程度のレベルのリーグ、上記に加え、スイスやギリシャ、トルコ、チェコ
ぐらいならUEFAカップでも上位を狙えるリーグなので範囲にいれてもいいと思う。
年齢的に若くステップアップしたい選手にとってはオランダ、ポルトガル、フランスがベスト、
中堅〜ベテランで海外経験を積むということなら英語が通じるベルギー、スイスはいいと思う。
上手くまとまってませんが、自分の意見としてはこんな感じです。
後々、修正するかもしれませんが、とりあえず、この辺で。
*1:便利屋という意味ではなく、戦術上、戦力的なオプションであるということ